ツチオーネのおんがえし | ISBN978-4-900656-91-8 | |||
文=もりた かず | 【タテ】 | 27.8cm | ||
絵=軽部 武宏 | 【ヨコ】 | 21.5cm | ||
日本図書館協会選定図書 | 【本体価格】 | 1400円 | ||
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昔、山間の貧しい村にひとりの若者がいました。 この作品は、徒然草第六十八段を下敷きにした物語絵本です。 |
◆徒然草 第六十八段 原文◆ 筑紫に、なにがしの押領使などいふやうなる者のありけるが、土大根(つちおおね)を万にいみじき薬とて、朝ごとに二つづつ焼きて食ひける事、年久しくなりぬ。 或時、館の内に人もなかりける隙をはかりて、敵襲ひ来りて、囲み攻めけるに、館の内に兵二人出で来て、命を惜しまず戦ひて、皆追い返してげり。いと不思議に覚えて、「日比ここにものし給ふとも見ぬ人々の、かく戦ひし給ふは、いかなる人ぞ」と問ひければ、「年来頼みて、朝な朝な召しつる土大根らに候う」と言ひて、失せにけり。 深く信を致しぬれば、かかる徳もありけるにこそ。 |
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